吉野川遊園地行ってきた

大観覧車から見た吉野川遊園地

次女の通う幼稚園で優待割引券をもらったんだそうだ。
この灼熱期に遊園地ってどうよ?とおれとしては思ったがヨメがいくら言っても聞かないので仕方ない。当初は「14日に行く」と言ってたのを「Uターンラッシュのピークと言われる日に、関西方面への幹線道路でありながら路線のほとんどが対面通行である徳島道を走るというのはいくら何でも無謀過ぎるだろう、常識的に考えて」と説得してこの日に延期させるのがおれには精一杯だった。

出発

まあでも行くからにはできる限り楽しまんとな。つーことで「出発はどんなに遅くても8時だぞ。いつもみたいにダラダラしてるうちに10時過ぎてたりしたらもう行くのやめるからな。忘れ物とかもせんようにしっかり準備しておくんだぞ」と言い聞かせておいた。
果たして家を出たのは7時半であった。素晴らしい。快挙だ。これならば、せっかく買ったばかりのデジカメを充電してないのに前夜気づいたのでおれがやっておいたとか、肝心の優待割引券を冷蔵庫に貼り付けたままだったのにおれが気づいたとか、まあその辺は勘弁してやってもいいだろう。
石鎚山SA内のパン屋で朝食。クルミのベーグルウマー。

入野PA吉野川SA、阿波PAでトイレ休憩取りつつ土成ICで高速を降り、吉野川遊園地には10時頃着いた。

吉野川遊園地

全員左手にフリーチケットのスタンプを押してもらい入場。早めの時刻なせいか、ガラガラという訳でもないが決して客の入りは良くはない。
まず最初に大観覧車に乗った。園内も見渡せるしようやく着いたばかりなので休憩がてらいいのではないか、と思ったのだ。が、のりばのおっちゃんに「これ持ってってな」と団扇がたっぷり入った箱を指差された時は正直「おれらもしかしてやばいとこ来ちゃった?」と思った。ゴンドラ内はすっかり温室。一周のようやく3分の1回った頃には次女が「もうでたいー」と訴えた。眼下をジェットコースターが走り始めたが、乗客はおっさんがひとりだけであった。「おれらマジでやばいとこ来ちゃった?」
温室…じゃなくてサウナ…でもなくて、えーと観覧車のゴンドラを出た後はしかし結構楽しめた。フリーチケットで乗れるものには全部乗った。長女はサイクルモノレールとクレージープレーンが気に入って3回ずつ乗った。次女はメリーゴーランドに4回も乗った。昼頃になって客も少し増えてきたみたいだ。
長女は絶叫系の乗り物に乗ったときは固まっちゃってたので「こういうときはワーワーキャーキャー叫んだ方がいいんだよ」と教えてやった。夏期イベントの「3D恐怖の幽霊船」*1では怯えながらおれの手をしっかり握って離そうとしない。いずれも出た途端に「あーおもしろかった」と強がってたけどな(笑。
なんだかんだで13時過ぎまでがっつり遊んだ。

江川湧水源

結構楽しめた吉野川遊園地ではあったがとにかく暑くて熱くて疲れた。で、ジェットコースターに乗ったとき、すぐ近くのすごくきれいな水場で子どもたちが遊んでるのが見えたのでそこに行ってみることにした。そこが江川湧水源というところであった。
底砂をふつふつと揺らしながら湧いているらしい水は名水百選にも選ばれているそうでとても澄んでいてそしてとても冷たかった。

しばらく遊びながら足を冷やすとすっかり元気が回復した。

たらいうどん

土成ICを降りたとき、遊園地の反対方向にあるらしい「たらいうどん」の店の看板がいくつか並んでいたので、少し遅い昼食に行ってみることにした。
IC入り口を越えて山道にさしかかるとまずブドウの直売店が立ち並んでいて、さらに走るとたらいうどんの店がこれまた何軒も並んでいるようだった。
中でどうやら有名店らしい松乃家に入ることにした。(http://www.matsunoya.com/)
店の入り口の正面にあまり車が停まっていないので不思議に思いながらそこに車を置いた。さて入ってみようとすると「下店舗で営業しております。左の階段をお降りください。」と書かれている。なんてこった。
階段を降りると涼しげな谷川に店があった。なるほどいいシチュエーションだ。カモなんかもいたりして。どうやらうどんで餌付けされてるらしい。

うどん3人前、鶏飯とばらずしを注文。うどんは3人前がひとつのたらいに入って出てきた。冷やしうどんかと思ってたらあったかいうどんなのな。どれも美味い。子どもたちもよく食った。
また少し谷川で遊んでから山を下り、直売店のひとつに立ち寄ってブドウを買った。これも美味い。

大雨雷そして雹

いつのまにか15時。あわよくば徳島市内にも遊びに行ってみようかと考えていたが帰ることにした。
土成ICから帰路につく。と、空が時折光り雷鳴が聞こえ始めた。
雷はどんどん酷くなり大粒の雨が降り出した。高速道路からということもあり、吉野川沿いの広い平野はとても視界がいい。その視界の向こうに稲妻が幾筋も見えた。
雨はどんどん激しさを増し、視界どころの話でなくなってきた。こりゃ溜まらんと路側帯に車を停める。バリバリという雨の音に混じってカンカン言う音が聞こえ始めてて何だろうと思ってたらそれは雹だった。
助手席に座っていた長女は、フロントガラス越しのこの初めて目にする不思議で凄まじい光景に目を見開いてまた固まっている。これはこれでいい経験だよな。「積乱雲が急速に発達してな、…」と簡単におれにわかる範囲で説明をしてやった。
雷を怖がっていた次女は、リミッターを超えたのか眠り始めた。雨が少し収まってきたのを見計らってまた走り出した。

県立三島病院

何度か休憩を取りつつ三島川之江ICまで戻ってきたのが17時頃だった。こちらは雨など全く降っていない様子。ちょうどいいので今月初めからヘルニアで入院している同僚の見舞いに行くことにした。
適当にハタダでお菓子を買って県立三島病院へ。ヨメと子どもたちを車で待たせて病室を訪ねた。
2日ほど前に手術をし、今日管が取れたところだという同僚は、しかし相変わらず元気そうと言うか飄々としていた。けどまだこれからリハビリも必要だろうし、職場復帰には時間が掛かりそうだ。まーゆっくり休みと最後に伝えて病院を後にした。

コットンドール

今治に戻ったら19時。晩ご飯作りたくなーいとヨメ。またかよ。ヨメの希望でコットンドールに行くことにする。
メニューを見て「けどそれほどお腹減ってないから次女と一緒にお子様ランチ食べるくらいでいいわ」と言ってトイレに立つヨメ長女もお子様ランチにすると言う。ウェイトレスさんを呼んで「お子様ランチ二つと、このサービスメニューのビーフシチューとヒレカツセットね。あと生中」と注文。
運ばれてきたビールを見てヨメ「えー、飲むん?」「いやだっておれ、この頃いろいろ頑張ってるやろ?今日も運転頑張ったやろ?これはご褒美やん」と言ってみたら「うんお父さんほんとがんばっとるよねえ。どうぞ飲んでください」とあっさり肯定された。何だよ、もうちょっと絡んで欲しかったのに(笑。
ビーフシチューなんて久しぶりだ。美味かった。

で帰宅

すぐ風呂入って寝室へ。
「楽しかったね」「うん」「何が一番面白かった?」「かみなりがなってすごい雨ふったとき」と長女
ああやっぱりな。あれに何もかも持ってかれちゃったな。自然の凄まじさには勝てん。
それだけならともかく「あのとき車の外に出てみたかった」とか言いやがる。いい度胸だこの強がり娘め。今度その機会があったらこっちから叩き出してやらあ!なんつってな(笑。きっとよつばと!1巻の「よつばとおおあめ」の真似でもしてみたかったんだろう。そう思うと、果たして長女がそういうことも楽しめるくらい「無敵」なのかどうか、試してみたかった気も正直しなくもない。
よつばと! (1) (電撃コミックス)
まーそういうおれも、あのとき運転席にいなければビデオカメラ回してたのになー…ってくらいには「無敵」だったりするんだが(笑。

*1:平たく言えばお化け屋敷。これはフリーチケット対象外で別料金ひとり200円。