“ペットと暮らすマンション「オペラ」”かー

ぶっちゃけ家を持とうとかれこれ前からあれやこれやと活動をしている。新築を想定しての土地探しからのスタートなのだが、さすがに恐らく一生で一番大きな買い物だけあってこれがなかなか一筋縄ではいかない。というかまだスタートラインでまごついてる状態だったりするんだこれが。かれこれ前からあれやこれやと活動をしているってのに非常に情けないことに。ピストル鳴って走り出したつもりがどうやらフライングしちゃってたらしかったりもしてな。
んでちょっと目先を変えて、チラシでたまたま見つけた中古住宅を見に行ってみることにした。
築5年。100坪の土地に40坪2階建てが乗ってて2600万。新築で想定している予算とほぼ同額ではあるが何しろ土地も建坪もデカイ。この辺りの宅地はおおよそ坪単価20万弱ってとこ。つまり建物の状態によるがコレ結構お買い得なんでない?
ちなみに築5年といえば次女が生まれるちょっと前から住んでる今の借家も大方そんなもんだ。子どもふたりとお世辞にも掃除や片づけが得意とは言えない夫婦が5年暮らしてる家の汚れや傷みってのは結構なもんだろう。その家がこの程度なわけで、持ち家として建てる方がいい素材、丈夫な建材を使うと聞くし、いくら状態が悪くなってたって知れてるだろう、と思ってたわけだ。


家族揃って案内してくれる業者を訪問し、話をする。
「一昨日鍵を預かりまして私も見に行ってきたんですが…」
早速雲行きが怪しい。
「室内でペットを飼っておられたらしくて、結構状態悪いです」
へー。
まあでもこの際だし一応は見ておきたいよなー。
業者の車でその家まで行く。実物は、外から見る限りそんなに悪くないようだ。そして何より庭が広い。業者の軽乗用車なら庭でぐるんぐるん走り回れそうなくらい。
が、中に入るとすぐなるほど、と思った。ほんと予想以上に汚い。浴室もうちより汚ねーぞこれどうなってんだ。
そんなところでもはしゃいでる子どもたち。長女が「さきに2階行っていい?」と聞くので「んー、どうせすぐ行くしかまわんやろ」と返事。
ひと通り1階を見終えたところで業者が
「実はお2階なんですが、ひとつペット専用として使っていたらしい部屋がありまして…。その、匂いが…」
と話し始めたのと、子どもたちが階上から「うわーくさいー」と叫んだのがほぼ同時であった。
もっと早く言えよそんなことは!
2階は、1階以上に酷い状態だった。
問題の部屋をヨメが覗いて「うわ〜〜〜〜〜」と叫んでいた。おれにはそこを見る勇気はなかった。
寝室のドアは、床から10cmくらいのところがヘコんでいた。ちょうど何かに腹を立てて蹴りでも入れたように。
サッシの桟というか、レールのとこに犬の毛が溜まってた。売り物にするんだからそれなりの掃除くらいしろよ。


事務所に戻ると業者
「で、どういたしますか?例の部屋は、床を全部換えるとかそれなりの工事が必要だと思いますが」
あーすいません、無理です」
さすがに即答した。


なんだね、「安いものには裏がある」っつーけどほんと何でもカタログスペックだけで判断しちゃいかんね。