『ジャイアント』があんなに面白いのにイマイチ話題にならない理由?

…ってのはやっぱ『度胸星』のせいかなぁ。


連絡が途絶えた火星探索隊を救助するための乗組員が公募される。主人公三河度胸もこれに応募し、他の受験者とある時は協力しまたある時は対立しながら試練を切り抜けていく。そのころ火星では未知の超知性体“テセラック”により、探索隊はひとりを残して全滅しており…
てな話。地球側での過酷な試験と訓練のリアリティと、テセラックの余りにも非現実的な描写のダイナミックレンジが凄まじくイカス。主人公度胸をはじめ、キャラクターもみんな地に足がついてる。
ドキドキするよ。すげぇよこのマンガ。一体どうなるんだよ!
そしていよいよ・・・


という所で、まさかの連載中断。これがこのマンガの唯一の、しかし致命的な汚点。
噂によると当時掲載誌の編集長が交代。その新編集長の一声で打ち切りになったのだとか。
惜しい。あまりに惜しすぎる。


同じ作者の最新作『ジャイアント』ももちろん面白い。
題材が全く異なるから、それによる好き嫌いってのはもちろんあるだろうが、面白さのレヴェルは同等だろう。
だが、それでも、「確かに面白いんだけど、それよりも度胸が読みたかったよ(泣」といまだに引きずっているものがあり、どうしても手放しに『ジャイアント』をプッシュできないファン心理ってのがあるんだろうなぁ・・・。


そんなわけで、『度胸星』も読んでみるとその辺わかってもらえるかもね。
ただし未完だということを十分覚悟しておくこと。