…とはいったものの・・・
やっぱ初めての人にいきなり『鳥類』ってのは、色々ありすぎてイマイチ適当でないかな。
絵にクセがあるのでどうしても尻込みしちゃう人もいるだろうし。
実際おれは昔、好きだった女の子(マンガ好き)に諸星を奨めたとき「諸星大二郎の絵だけは受けつけん。それを好きだという人も信じれん」と言われて大ショックを受けたことがあるよ(遠い目)。
まあそんなことはどうでもいいとして、それは非常にもったいない!あの奔放な想像力と緻密なストーリーを楽しむひとときはまさしく至福(ぱらいそ)なのだ。
ということでとりあえず一冊だけ読むならこれ!というのをピックアップしておく。
ここはひとつ、あえて我慢をしてでもどれか1冊だけ読んでみて欲しい。んでもって「おらといっしょにぱらいそさいくだ」
- 暗黒神話
- たっぷりとちりばめられた神話と古代史とSFのパーツが、最後にひとつのパズルとして組み上がる快感を味わえる長編。(ISBN:4086170906)
- 無面目・太公望伝
- 漢文ネタの中編2本。「顔」を手に入れてしまった思索の神“無面目”のお話と、太公望が「太公望」として歴史に登場するまでを描いたお話。(ISBN:4267016127)
- 海竜祭の夜
- いわゆる『妖怪ハンター』シリーズの初期作品集。上でもパクッた「おらといっしょにぱらいそさいくだ」の元ネタでもある『生命の木』はマンガ好きなら一度は読んでおかないと。(ISBN:4420137045)
とまあ、他にも『マッドメン』とか『栞と紙魚子』とかサイコーなんだけどあえてこの3つ。
多分わかりやすくて入手もしやすいだろうからってことで。
無事ぱらいそに辿り着いた方はその辺とか、大長編『西遊妖猿伝』『海神記』も是非。って結局すべてお奨めってこってすね(笑。
是非ひとりでも多くの人にぱらいそへ行って欲しい。
そうすればおれの心の傷も少しは癒えるというものだ。ぐろうりやのぜずさまぁっ!(泣)