新選組!が終わった

一年間、よく見続けました。
「歳…」という言葉を残し、香取近藤先生は斬首に処せられました。


今日の冒頭、竜馬を殺したのは新選組かと自白を迫られる場面見て、あー、この大河はこの最終回ありきで作られた物語だったのだなぁと感じた。史実とか記録とか知らんけど、近藤がそれを頑なに否定していたとして、「何故?」を拡大解釈した結果「ではいっそ」と作った設定が“史実派”の失笑を買った「近藤と坂本が仲良しだった」というこのドラマの「発端」へ繋がったのかなぁ、とか。ドラマとしては十分アリだと思うけどなぁ。
そしてもうひとつが捨助。あの風車も伏線だったのかなぁ…ってのは置いといて
冗談新選組に収録されたみなもと太郎三谷幸喜の対談より引用

三谷 これはご存知ですか? 近藤勇が処刑された時に、もう一人、新選組隊士が一緒に処刑されてるんです。
みなもと ああ、それは知らない。
三谷 でも、それが誰かはわかってないんですよ。名前が残ってない。なぜ、一緒に処刑されたかにすごく興味があって、その人物は今回は架空の人物で作ってるんですけど。
みなもと じゃあ、わざとはじめから出しておくわけね、一緒に処刑されるために。
三谷 ええ、なぜ記録に残ってないのかという謎をね。

なるほど、そういう「出来事」と「人物」を謎解きとして用意して、それを踏まえて第2話から登場したのが捨助だったかと。


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最後にひとつだけ苦言を呈しておくと、ストーリー的に最後を締めくくり、やるせないラストにわずかながら明るい未来を提示した左之助が、尾形に止められたとき口にするのは「…くそッ!」でなく「こなくそ!」であって欲しかったかな。