プロの刺繍屋のハード・ソフト

友人の刺繍屋のことについてはちょくちょく話題に出しているが、そこで使ってる機械とかソフトとかについて調べてみようと思ってたのをここ見て今さらようやく思い出した。
ちょっと調べたのでざっと書いてみる。


まず機械はタジマとかバルダンとかの「多頭式刺繍機」ってのを使ってたんだったかな。

http://www.tajima.com/JP/Products/Flat%20type/TFGN/TFGN.html
http://www.tajima.com/JP/Products/Flat%20type/TFMX/TFMX.html

専用の枠にはめたタオルをこいつにセットし、機械をスタートすると連なったミシンがダカダカダカと一斉に同じ柄を刺繍していくってな機械。それぞれ「主な特長」によればOSはLinux/WinCEだそうだ。へー。
ちなみに

1977年
7月
コンピューターの導入により電子制御装置付高速刺繍機(BEHUF)を開発、世界で最初の販売となる

ということでデジタル化の歴史は結構古い。


そのデータを作成するのに使ってるのがEOSというソフト。販売元のアイコム(旧社名イマイ)によればパンチングソフトというらしい。このソフトが各メーカーによってフォーマットの異なる刺繍データを吐くところまでやってくれるわけだ。
問題は刺繍のパターン自体を作る作業。基本的にはドローソフトみたいなもんだが、最終的にそれを「ドロー」するのが各色の「糸」ってのがミソ。特に「塗りつぶし」なんてのを糸でやるというのがどういうことか、想像してもらいたい。さらにそういうパターンが重ねられている所とか。細かく刺繍すればするほど厚くなる。固くなる。ミシンの稼働時間も増える。
そこら辺抑えつつ美しく仕上げるのが腕の見せ所なんだそうだ。


かれこれ15年くらい前アルバイトさせてもらったり、その後も時々出入りさせてもらってるのだが、あらためて調べてみると結構面白いな。
パンチングシステムは今度WILCOMに乗り換えるらしい。