W-ZERO3が欲しくなってしまうインタビュー記事

http://ascii24.com/news/i/keyp/article/2005/10/25/658677-000.htmlから、とりあえず個人的に気になるとこをピックアップ。

[アスキー 小暮] W-ZERO3では一般ユーザーが開発したアプリケーションも動くのでしょうか?

[須永氏] 今は検証するための機器が十分でないので何ともいえないのですが、.NET Compact Frameworkを利用したアプリケーションであれば、基本的には動くはずです。Visual StudioWindows Mobile 5.0 SDKによって開発環境を充実できるよう、マイクロソフトさんと相談しています。いろいろカスタマイズしてもらいたいという意味でのWindowsでもありますし

自作アプリも多分動く!これは大きいよ。http://jp.opera.com/winmobile/も多分動くってことだものな。

[伊藤] Internet Explorer Mobileがスタイルシートに対応していないのが、惜しまれます

[須永氏] それはそのとおりだと思いますので、マイクロソフトさんと今後の課題として検討したいと思っています。最近は、日本法人さんやメーカーさんの交渉のおかげで、レドモンド(米マイクロソフト社の研究開発拠点)でも日本の携帯電話市場をかなり意識していただけているように思います


10月26日、ウィルコムから「製品版ではスタイルシート(CSS)対応予定」との追加連絡がありました

気にしない気にしない。http://jp.opera.com/winmobile/使えばいいんだから(笑。
とは言うものの、わざわざW-ZERO3のためにInternet Explorer Mobileに手を入れるってことか?気合い入ってんなぁMicrosoftも。

[須永氏] それと、先ほどの“もっと早く出せたんじゃないか”という指摘ですが、出ないですよ(笑)。ハード、ソフト、マーケット、すべての要素がちょうど整った今がベストと思っています

[土橋氏] 猛烈な台風が迫っているなか、須永と一緒にシャープさん(奈良。シャープの研究開発拠点)まで行って、帰りの新幹線の中で8時間身動きが取れなくなったり。アメリカにはPHSサービスがないから「PHSって何か分からないみたいだから基地局担いで行け!」と渡米させたり(笑)。普通にやっていたら発売は来年の春から夏ですよ

[須永氏] ほぼ1泊3日でレドモンドまで行ってきたのですが、本当に1泊3日で往復することになるなんて、ウィルコムはすごい会社だと思いました

[伊藤] 基地局を担いで行ったんですか!?

[須永氏] いいえ。最終的には同行したエンジニアが仕様を丸1日説明し続けたら、最終的には「だいたい分かった」とおっしゃっていました

[伊藤] 根競べですか?

[須永氏] そういう訳ではないですが、どちらが折れるかという話には、どうしてもなってきますね。と言いますのは、Windows Mobile 5.0 for Pocet PCはそもそも電話機への搭載を想定していないですし、一方でウィルコムは電話機としての仕様を作っているので、確実に合わないところが出てくる。例えば、Pocket PC的な考えだと、電源をOFFにしていても“サスペンド”と捉えて、入力したスケジュールの時間になったら、飛行機の中だろうが何だろうがポンと鳴る。一方電話の場合は、ユーザーに迷惑をかけてはいけないので、電源をOFFにしたら“何があっても動かないでくれ”というのがウィルコムの仕様なんですよね。そういう項目が何十もあったのです

基地局担いで渡米ワロタ。「ウィルコムの仕様」はふ〜んなるほどな感じ。

[遠藤] なんといってもキーボードですよね、W-ZERO3で画期的なのは

[土橋氏] それは須永のこだわりから生まれました


「こう持ってほしかったから……」(須永氏)。QWERTY配列の両手の親指でキー操作をしている

[須永氏] こう持ってパチパチ押してもらいたかったから(写真参照)、キーを左右両脇に逃がしたんですよ。“飾り”のキーボードでなくて本当に使ってほしかったから、配列から押し心地からこだわっています

[遠藤] 何度も作り直してもらったと

[土橋氏] 何といっても今回は、シャープさんが凄かった。神がかっていた

シャープさんは神!

[アスキー 本多] 記者発表会では2005年度は10万台生産するというお話でしたが、実は結構強気な数字なのではないでしょうか? おそらく過去に国内で発売されたPDAで10万台以上売れたものは1機種くらいしかないと思います

[伊藤] 携帯電話キャリアの関係者が、いわゆるスマートフォンの市場は1機種あたり3万台程度だと見積もっていましたけれども

[土橋氏] 過去発売された端末の実績をみると、(3万台というのは)そんなものですよ。しかし、競合製品のように料金は気にしなくていいし、リアルタイムでいろいろな情報に触れられるし。W-ZERO3の商品性に触れて、自分のライフスタイルに取り入れたいという人、導入を考えていただける企業の社員、すべて合わせて日本に10万人はいると僕は確信しています

しかし10万台は強気過ぎと正直思う。確かに欲しがる人は10万人くらいいるだろうけど、「いやでもなぁ」と考え直す人がそのうち3〜7万人はいると思う。