カニカマってあるやん

あれってカニ入ってないけど、誰も文句言わんよね。

この種の製品の名称は、JAS法の品質表示基準によれば「風味かまぼこ」または「風味かまぼこ(かに風味)」と記載することができる。

しかし、カニ肉は入っておらず、原料はスケトウダラである。ほとんどのメーカーは海外であらかじめすりみ(擂り身)にして冷凍した輸入冷凍すりみを主原料としている。

ってことで「牛肉抜き牛肉風味コロッケ」も堂々とやればむしろ好評を博したりするんじゃないかと思った。
いっそ製法を特許申請しておけば、なんか最近あまり騒がれなくなってる「狂牛病」問題がもっと深刻化したときにはボロ儲けできる上に食肉業界から救世主として祭り上げられたりとかするんじゃないか。

プロジェクトX〜挑戦者たち〜
 ミートホープの挑戦。奇跡の牛肉抜き牛肉風味コロッケ」


メーカーから、もっと安い牛肉コロッケを作れと迫られていた。
思案に暮れていたとき、社長は意外な事を言った。
「牛肉を抜いてみたらどうだろう」
工場長は戸惑った。
牛肉コロッケから牛肉ミンチを抜いたら牛肉コロッケでなくなってしまう。
「無理です。出来ません」工場長は思わず叫んだ。
「俺たちがやらずに誰がやるんだ。俺たちの手で作り上げるんだ!」
社長の熱い思いに、工場長は心を打たれた。肉屋の血が騒いだ。


「やらせてください!」
それから、夜を徹しての偽装ミンチ作りが始まった。
牛肉の代わりに、豚でも鶏でも、肉ならなんでもミンチにして混ぜた。
しかし、本物の牛肉コロッケの味は出せなかった。
工場長は、来る日も来る日もミンチと戦った。
いっそ、自分がミンチになれば、どんなに楽だろうと思ったこともあった。
追い詰められていた。
そこへ社長が現れた。そしてこうつぶやいた。
「発想を変えるんだ。牛は肉だけで出来ているんじゃない」
そうだ。血だ。牛の血があった。暗闇に光が射した気がした。
工場長は何の肉を入れたかよくわからないミンチに牛の血を混ぜてみた。
牛肉ミンチ特有の鮮やかな赤みが蘇った。
「これだ、これが探してた俺たちのミンチなんだ!」
牛肉抜き牛肉風味コロッケの誕生だった。
社長と工場長と従業員は、工場の片隅で朝まで飲み明かした。
工場長は、充足感に包まれ、涙が止まらなかった。
「社長、この涙も混ぜていいですか」工場長は言った。
「ああ、いいとも。塩っ辛くならない程度にな」
社長は自分のジョークに、肩を揺らして笑った。

このコピペがマジで映像化されるのはきっとそのときなんだよ。