野良生えミニトマト

去年長女が学校から持ち帰り家の前に置いてあったトマトの鉢から落ちた実からだろう、5月頃から種も蒔かないのにトマトの苗が姿を現していた。
こぼれ種からできたトマトはまずくて食えたものではないとは聞いたことがあったが、そういうのは実際に身をもって体験して初めて人に語る資格が得られるというものだろう。折角だから食ってみてやろうではないか、とそのまま放置してあったのだ。
そのまま花が咲き、オレンジ色の実がなったのでそれをとうとう食ってみた。


まっずうぅぅぅっ!!!


マジでまずい。臭い。苦い。さすがにこれは食えん。
身をもって、よくわかりました。先人の言葉を甘く見た私が間違っておりました。


すぐに吐き出し、危険なので絶対食べないようにと家族に伝えた。
が、「そんなにまずいん?」と長女はむしろ好奇心まんまんといった感じでおれの話を聞いている。・・・こいつ絶対食ってみようと思ってるな。
美味いトマトの遺伝子よりも、我が家の食い意地と好奇心の遺伝子の力の方が遥かに強いことだけは間違いないようだ。