幼稚園の参観日だったのだが

家族揃って車で幼稚園付近まで来たらちょー渋滞。
こんな田舎で渋滞って!原因がそもそも幼稚園のせいだったり。
いつも日曜参観のときは隣接する農協やAコープの駐車場も使わせてもらえてるはずが、たまたま同じ日に近くで空手の催しが開かれるらしくそちらに先に農協を抑えられたらしい。そこに持ってきてこの雨だ。そりゃ渋滞もする。っつーか駐車場抑えられないとわかった時点で日程変更しろよ。


とりあえずおれ以外の3人には車を降りて歩いて幼稚園へ行かせることにした。
駐車場手前の交差点で、幼稚園バスの運転手のおっちゃんがやって来たので「どうよ?」的な目配せをすると、すべてを理解したらしくまだ動けずにいるおれの車のドアを開け、「幼稚園来たんやったらもう車置けんよ」といら立ちを隠せない様子で教えてくれた。きっとこの雨の中駐車場整理を仰せつかっていたんだろう。つまりさっきのはすべてを理解したというよりも、誰かに思いをぶつけたかったのだな。しかたあるまい。彼もまた被害者なのだ。悪いのは幼稚園の運営側なのだ。
「あぁ〜。けど、どうしたらええかねえ?」「う〜ん、個人的にどっか置かせてもらうとかするしかないねえ」
…とは言われてもなあ。
とりあえずヨメに電話を…掛けるが出てくれない。時間を空けても何度掛けても出てくれない。また家に置いたままなのか?ヤツは。
となると後のこともあるからどうにかして幼稚園に行かなくてはならない。少し遠いが直販所の駐車場ならかなり広いから勝手に置いちゃってても多分咎められはしないだろう。しかしこの雨にこの距離となると傘が必要だ。ヨメと子どもが傘を全部持ってっちゃったのでコンビニにビニル傘を買いに行くことにする。


直販所よりさらに少し離れたコンビニで400円の傘を買い、再び車を走らせる。…バスの運ちゃんはああ言ってたけど、参観始まってしばらく経った今なら無理矢理ちょっとの間置くくらいはできるんじゃないかなー、と思い直販所でなく幼稚園へ。
案の定、他の車の邪魔にはなるがどうにか置けなくはない程度のスペース発見。車を停めて次女の教室へ走る。
廊下に長女がいた。
「お母さんにね、車置くとこないけんいっぺん帰るから、終わったらどうにか連絡してきてって言うて来て。で廊下におるくらいならそれ言うたらまた出てきて一緒に車で待つことにしょうや」「うん、わかった。」
どうやら今日はお父さんが来てるとこが多い。そっか父の日だ。基本的にお父さんが主役の日なのだ。なのにおれときたら…。
さらによく見ればヨメは教室の一番奥にいた。これじゃ長女ヨメの所に辿り着くのもひと苦労だなあ。悪いことした。
…とか思ってたら先生が「じゃあきょうはこれでおわりです〜。みんなバイバイ」とか言い出して本気でおれ今日一体何しに来たんだろうとか思い始めた所に他の人たちに混じってヨメと子どもたちがやってきた。
「車ちゃんとしたとこ置けんかったけんすぐ車に戻る。前に回すけん出てきて」「わかった」


そんなこんなで何だか駆けずり回っただけで帰り始めた。
「何遍も電話したんやけど、また忘れてきたん?」とヨメに尋ねると「あーそうなん?バッグに入れとったけん気づかんかった。ごめん」ってブッコロス!オマエこんなときくらい身につけとけよ!


幼稚園とヨメに振り回されてたと言わざるを得ない日曜の午前でした。