自分の子ども時代にもこういうことがあった気がしてならないっつーのはひとまずおいといて、と

先週木曜の夜のこと、「ようちえんやすみたい。かぜひいてねつでたらやすめるのに」と次女が言い出した。
「ん〜、でも病気になったらしんどいよ。もしそうなったら“やっぱり元気で幼稚園行ける方がいい”って思うよたぶん」と親としては当然であろう返答をした。
その直後、ご機嫌だったはずの次女が「なんかさむい」と言いだし、さて寝ようかというころ「ゲーがでそう」となり、深夜0時も近くなってほんとに嘔吐、その後さらに約1時間おきに3回も吐いてしまったのだからたまらない。
翌金曜は当然本人が希望していた通りお休みすることにした。発熱はないようだが嘔吐下痢症だろうか。病院でもひとまずそういう方向で薬を処方してくれたらしい。


ところがこれが一向に回復してくれない。
長女と遊んでいるときなどは機嫌がよく、もう良くなったのかと思わせるのだが、例えばおれがつまみにしてたミックスナッツを欲しがるので「でもこれはあんまりお腹によくないからやめといた方がいいんじゃないかな。またゲーが出るかもよ」とか言うとしばらくしてまた不調を訴え、たいしたものも食ってないのに吐く。


日曜日、もう3日にもなるのに相変わらず。さすがにこれはおかしいだろうというのでヨメが小児科当番医に連れて行った。
「恐らく自家中毒ですね」ヨメから状況を聞いた医者はそう言ったそうだ。

■症状
2歳〜10歳の子供によくおこる。
別名 周期性嘔吐症またはアセトン血性嘔吐症とも言う。

急にぐったりとなり元気がなく、顔色不良、腹痛、頭痛、
食欲不振を 訴え嘔吐を繰り返します。
また時に頭痛も訴えます。

中毒と名がついているのですが、
決して食中毒ではありません。


■原因

原因はよく分かっていませんが、カゼをひいたり、遊びすぎ、
寝不足、入学・入園・転校などの環境の変化など
いろんなストレスが原因でなるようです。

人間がエネルギーを作る時に通常は糖質をエネルギーに
するのですが、糖質が足りなかったり、うまく利用できないと
血液中にアセトン(ケトン体)という物質が出るのですが、
このアセトン(ケトン体)が関係しています。

このケトン体は妊娠中毒症の時にも増加します。

2歳から10歳ぐらいの子供にこの病気がおこるのは、
エネルギー代謝に関する中枢の一つである大脳の視床下部
とか中脳の 機能がこの年齢では最も不安定なことが関係して
います。
そこへ精神的ストレス、疲れ、睡眠不足、 風邪などの感染症
引き金となってこの病気が発症します。
体質も関係するようです。

自家中毒★自家中毒とは?★自家中毒の原因・症状・治療★


幸か不幸か長女はこういう症状になったことはなかったはずなのでこんなん知らんかった。子どもって、大人がちょっとしたことくらいに思ってることにでもストレスを感じることがあるしなあ。
で、医者がさらに言うことには「本人が食べたいと言うものは食べさせた方がいいですよ」…ってそれがストレスの原因てのが食い意地が張ってるというかやはりおれの子どもだなあというか。まあさすがにミックスナッツは食べさせなくて正解だったと思うけどな。


さて、昨日は念のためもう一日様子を見た上で、「ようちえんいきたい!」と今朝の次女は先週まで以上に元気に目覚めた。
「ほら、やっぱり元気に幼稚園行ける方がええやろ?」「うん!」
…とは言うものの、そもそも木曜夜のあの会話が実はすべての始まりだったのかも知れない。ただ安易にたしなめるのも考えものってことだね。難しいなあ。