社内報に載せた文章

日食最大時の様子(松山)

日食


既に皆さんご存じの通り、今月7月22日には日食が起こります。奄美大島北部、トカラ列島屋久島、種子島南部などでは皆既日食となるそうですが、平日の水曜日ということですし、さすがにそこまで出掛けて観察されるという方はあまりいらっしゃらないと思います。もちろん私も普通に仕事をしていると思います。
上に挙げた地域以外でも日本全土で部分日食にはなるそうですが、例えば愛媛県辺りではどのくらい「欠ける」のかはご存じですか?


日食の様子をパソコンでシミュレーションする無料ソフトを見つけたので試してみました。画像はそのソフトで表示した、松山で日食が最大になった時の様子です。
日食は9時40分頃から始まり、11時頃もっとも欠けたときで太陽の直径の87%が隠れるとのことです。私が小学生のとき見た部分日食はせいぜい4分の一程度しか欠けませんでしたが、今回これだけ欠けるならかなり見応えがありそうです。いったいどのくらい暗くなるのでしょうね。


さて7月22日といえば私たちは仕事中でも、子どもたちは夏休みが始まったばかりです。
うちの娘にも日食を是非観察してもらいたいとは思っているのですが、いつもぼんやりとどこかを眺めているのが好きな子ですので、普段あり得ない太陽の姿に気づけばじっと眺め続けたりするのではないかと心配です。くれぐれも目を痛めないように注意しておかなければいけません。
私が小学生のときは、当時の担任の先生の指導でガラスにろうそくのススをつけたものとか黒いプラスチックの下敷きを使って太陽を見た記憶がありますが、国立天文台のウェブサイトによればこうしたものを通せば見た目ではあまりまぶしく感じなくても、目に見えない赤外線を通してしまい気づかないうちに網膜が焼けてしまう危険性がある、とのことです。専用の日食グラスや遮光板を使うか、直接見るのでなくピンホールを通した写像や鏡で反射させた光の形を観察する方法が推奨されています。日食を観察したいという方に教えてあげてください。


私もこの日は普通に仕事をしていると思いますが、この時間帯には合間を見ては窓から外を覗いてしまうことでしょう。
あとはお天気次第ですね。太陽を隠しているのは月だけ、という状況になることを祈っています。


(参考)
・無料ソフト 日食シミュレーター配布サイト http://members3.jcom.home.ne.jp/tkaga/
国立天文台:2009年7月22日皆既日食の情報 http://www.nao.ac.jp/phenomena/20090722/index.html