葬式

着替えて今日もまず、じいちゃん宅へ。
しかしこの家、じいちゃんいなくなったら伯母さんひとりきりなんだよな。
どうすんだろこれから。
しばらくしてから従兄のとこにでもいくのかな。そうであって欲しい。
とはいえそうなったらあの家に遊びに行くこともなくなるのか。


業者の指示に従ってみんなで納棺。
子供は初対面にも関わらずもう打ち解けてきたようで、雨もやんだので外で遊んだりしてる。
縁の下にアリジコクを見つけ、アリ(これがまた山深い所のなのでデカい)を捕まえてきて落としちゃうとか。おれもやったなぁ子供の頃。今見ると結構エゲツナイ。子供って残酷。


お棺を霊柩車に載せ、バスで葬儀会場へ。
娘は従兄の次女(7歳)と意気投合。ふたりともヤケにご機嫌だ。
昼食をとったあと葬儀開始。


じいちゃんは明治42年生まれの95歳だったか。
2男4女、13人の孫、21人の曾孫を遺したと。うちの次女がその21人目か。司会のおばちゃん感情入り過ぎ。返って冷める。
って後で計算しなおしたら94歳が正しいような・・・。まあいいけど。


子供たちは長いお経に退屈し始める。そりゃそうだわな。
トイレに行きたいと言う娘ふたりに付き合わされる。
がなかなか出てこない。弟嫁に「ちょっと見てきて」と頼むと、ふたりは仲良くひとつのトイレに入り揃ってうんこしてたらしいのだが、うちの娘はすぐ出たのにもうひとりは便秘だったらしい。
しまいには「わ〜んうんこが出ないよぉ」とマジ泣きする始末。
さすがにうちの娘はひいてしまったのか、その後その子とはあまり遊ぼうとしなかった(汗。


で出棺。おれも棺添えのお役をもらってたので、みんなで運ぶ。
とはいえ段差のないそれ用の会場で、キャスターつきのお棺を押すだけ。楽なものだ。
喪主である従兄の挨拶。うん、叔母さんたちはもっと違う印象を持ってるかも知れないけど、おれら孫連中にとってのじいちゃんは、そういう人だったよね。


火葬場へ。弟嫁が一旦帰るというので娘も連れて帰ってもらう。
火葬場の職員の人たちは、いつもすごく淡々と、事務的に仕事をこなしてる感じだ。
1時間40分の待ち。酒好きの叔父ふたりに酒を勧めるが、ひとりは「二級酒」でないと口にあわないというし、ひとりは燗しなきゃ飲めないという。うまくいかんもんだ。


お骨を壷に納め、葬儀会場へ戻る。初七日の法要ってヤツらしい。
娘も弟嫁に連れられ合流。がまたも読経。もう子供たちは椅子に座ろうともしない。


みんなで夕食。
子供たちはまた走り回って遊んでる。和気藹々でいい雰囲気・・・とか思ってたら「ひとり足りない」と誰かが言い出す。
従姉の末子(2歳くらい)が行方不明。みんな顔色を変えて探す。
15分ほどで見つかったが、葬儀会場の外の、結構交通量の多い道路をひとりで歩いているのを近所の方が見つけて保護してくれてたそうだ。
迷信深い人ならじいちゃんが連れて行こうとしたのだとか、いやそうではなくじいちゃんが守ってくれたからちゃんと保護されてたのだとか言い出しそうだ。
そんな解釈はどうだっていいが、正直ぞっとした。


そんなこんなで実家に一旦帰り、風呂に入ってから娘と一緒に帰宅。つかれた。
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