「鼻で吹く笛がある」

Roland Kirk

あまりにもなトリビアだったので「当たり前やんか!」と思わず叫んでしまった。
そりゃあるよ。しかも素晴らしい演奏があるよ。映像的にはかなり笑えるよ。
せめてそれを見せてくれるのか?と期待したが出てこなかったのでどうにもムシャクシャしてきて所有しているビデオを鑑賞中。
Roland Kirkの“The One Man Twin”(ASIN:630418722X)だ。

One Man Twins: Live at Montreux Jazz Festival 1972 [VHS]

One Man Twins: Live at Montreux Jazz Festival 1972 [VHS]


のっけからサックス2本同時吹きのインプロビゼイション。ほっぺた目一杯膨らましてサーキュラーブリージング*1を平然とかましつつノリノリ。何とも言えんハーモニーとリズム、ドライブしまくり。そして「鼻で吹く笛」ノーズフルートとフルートの同時吹き。サックス3本吹き。
…とかこういう特徴を言葉で表現するとゲテモノのイロモノにしか思えないだろう。音楽てのは大体実際に聴いてみなければ、観てみなければわからないものではあるが、これはその最たるものだ。
どんなロックよりロックで、ブルーズよりブルージーで、ジャズではありえないがジャズでしかない。思わず笑ってしまうのについつい涙が出てくる。そういう音楽だ。
Amazonで¥2,142と決して高くないので是非観てみて欲しい。
id:inkjetさん、どうすか?


「確かに、鼻で吹く笛があった。それは笑えて泣ける、とても感動的な演奏だった。」
やっぱ“SUPERSHOW”(ASIN:B0000A8V49)も買おうかなぁ。

*1:あえて説明しない。ホーンプレイヤなら常識的な用語(ただしできるかどうかは別)。知りたい人はビデオ観ろ。さもなくばぐぐれ。