「覆水盆に返らず」「こぼしたミルクを嘆いてもどうにもならない」「送ったメールは・・・」

先週の飲み会は、約2ヶ月に渡った研修が終了し各所に配属が決まった新入社員たちを送り出す意味合いのものだったわけだ。毎年IT関係の研修を受け持っているが、今年はちょっくらおイタをやらかしてくれたヤツもいたりして、ある意味例年よりも楽しめた(笑。
それはともかく新卒時のITリテラシってのも例年どんどん上がってきてるのを感じる。このご時世だからな。ただ、メールは「携帯でしか使ったことない」なんてのも結構いるのにはオジサンさすがにジェネレーションギャップ感じちゃうよ。
でまあ一応メールの使い方とかお作法なんかも教えるのだが、毎年必ず使う「こぼれ話」を紹介しておきたい。

ある営業所で働いていた女性社員が、古株の営業担当者と折り合いが悪く頻繁に衝突していたそうだ。
その日も口論となり、感情的になったのだろう、彼女は宛先に「全社」のグループアドレスを入力し「退社のご挨拶」というメールを書いた。
「本日をもちまして、退職する事になりました。」から始まる文章を書いているうち、次第に冷静さを取り戻した彼女は、新規メールウィンドウを閉じる…つもりだった。しかしメールを書いたら次はこれ、と体が覚えていたのだろう。彼女はついうっかりと「送信」ボタンをクリックしてしまったのだ。
すぐに気づいて私に電話を掛けてきた。「さっき送ってしまったとこなんですけど、どうにかなりませんかぁ?(泣)」…って、もう届いちゃってるよ全社員に。実際今おれそのメール見てるんすけど…(苦笑)。
とりあえず彼女はメール誤送信のお詫びメールを全社宛送ったりしたが、結局ごたごたしたまま約1ヶ月後退職してしまった。

だからメールを送信する前には十分気を付けること、という教訓。いっそ宛先は最後の最後に入力するようにしてもいいかもね。


・・・なのだが、今日また悲劇が起きたようなのだ。
人事担当者が青い顔しておれのとこにやってきて、「送ってしまったメールを止めることとかって、できませんか?」
どうやらある社員の人事のことで相談する内容のメールを、その上司に送るはずが何故かよりにもよって本人に送ってしまったらしい。うはー。


とにかく貴様ら、メールのヤバさをもっと知るべきだと思います。