これって結構切実な問題なんだよなぁ

 ところが,電話回線が光収容であるか否か,メタル回線の空きがあるかどうか,収容局からの線路長がどの程度であるかといったADSL接続サービスに必要な情報はどこからも得られないのである。転居先の電話番号が決まっていれば,NTT地域会社が提供する「線路情報開示システム」(NTT東日本http://www.ntt-east.co.jp/line-info/consent.htmlNTT西日本http://flets-w.com/adsl/kyori/ryuijiko.htmlで提供)である程度の情報は調べられるが,物件選定時には電話番号が決まっていないため,このシステムは利用できない。

 なんとか住所で調べる方法はないものかと探してみたのだが,NTT地域会社はもちろん,各DSL業者も住所での情報は一般ユーザーには提供していない。NTT東日本の収容局については,「収容局毎のカバーエリア」のページで調べられるが,その先がどうにもならないのである。当然,「116」に電話しても教えてはくれない。

 近所にある店舗などが公開する電話番号で調べる方法はある。しかし他人の電話番号を本来の用途外に利用するのは問題であろうし,相当程度に近所でなければ,どの程度参考になるのか分からない。また,得られるのも線路長や伝送損失の目安だけであり,光収容であるかどうかははっきりとは分からない。光収容の場合は線路長などの情報が表示されないと書いてあるので,情報が表示されれば光収容ではなさそうだと推測できる程度である。結局,実際にどうなのかは「転居しなければ分からない」のである。

 ちなみに我が家の場合は,直線距離で500mほどのところにある病院の電話番号で調査した。その結果得られた線路長は6.7km,伝送損失は46dB。線路情報開示システムのQ&Aには,光収容の場合は調査結果が表示されないと記載されているが,それが表示されたのだから「光収容ではない」と判断した。しかし,実際には光収容で,収容替えしたメタル回線は線路長8.5km,伝送損失は72dBもあった(ADSLモデムの情報による)。

先日引っ越しした後輩が実はまったく同じパターンだった。
今までAIR-EDGEで我慢してたが、引っ越したらネット繋ごうかと考えた。引っ越し先からほんの2〜300mの所にある中学校の電話番号から線路情報を確認し、「光は当然来てないけどADSLで下り2Mくらいは出そうですよ」と大喜びだった。
実際に引っ越しし、電話を引いた。その番号で線路情報を確認すると「ご指定の電話番号による検索はできませんでした。」光収容だったのである。
まあ、線路長2km程度なんで収容替えさえしてもらえれば問題ないとは思うが、本人はかなり気分が萎えてしまったようだ。


ほんと、もうちょっと何とかならんもんか>NTT。っつーか通信事業が自由化されたといっても、こういう地盤となるインフラは結局NTTが握ってるってのがそもそも問題なんじゃないだろうかと、数年前YBBの開始当初のドタバタとか見ても思う。
そういう部分はいっそ総務省お預かりにしてしまうとか…って、よけいサービス悪なりそうやなw
ほんとどうにかならんもんか。