とっくんだ!!

特訓中!

長女の運動音痴ぶりは、やはり体育が苦手だった両親であるおれヨメですら絶句するレベルであり何とかせねばとは思っているのだが、どうしてもできないものを無理にまでとは考えていない。体力が足りていないわけではないというかむしろあり余っているくらいだと見受けられるので、少しずつ関心を持ってくれればくらいに思っている。
が先週の木曜のこと、学校で今なわとび試験が行われており、その最下級のレベルである「前跳び30回」がクリアできていないのがクラスで残すところ長女ともうひとりだけであると聞かされた挙句
「そんなんできるわけないと思ってるんよ」
とかあっさりと本人の口から出てくるに至り流石に頭ごなしに叱り付けた。
「バカを言うな!そんな風に思っとったら絶対できるもんもできんやろ!」
何も愛媛だからと言って「“やればできる”は魔法の合いことば」とか言うつもりはない。どんなにやってもできないことはあるのだ。必死で努力してそれでもダメだったのならそれでいいのだ。が、どう見てもそれほどの努力をしたようには見えない。小学二年生にして「できるわけがない」と初手からろくな努力もしないようなことは流石に許すわけにはいかない。ヨメも即座に同意し、期限である火曜日を前に、今日長女のなわとび特訓が行われることになったのだった。
近所の公園に家族揃って自転車こいで行き、特訓が始まった。
見るとなるほど長女のなわとびは酷いものだった。「どこが?」とか言うレベルでない。「なわとび」になってないのだ。学校では最高で6回跳んだとのことだったが、このありさまでよくそれだけ行けたもんだというのが正直な感想だ。
子ども用の短いロープで自分も縄跳びしつつ、ヨメと一緒に気づいた所を指摘。そんな指摘をされてすぐに聞き入れられるわけもない。根気強く、丁寧に、何度も注意をした。
問題はもうひとつ、退屈しまくった次女の妨害である。18cmくらいの持参したボールを蹴りあって遊んでご機嫌を取った。この子はどうやら長女ほどの運動音痴ということはなさそうだ。
3時間ほどかけてようやくフォームが安定してきた。指摘したことの意味もどうやら理解できてきたようだ。最高20回が跳べたので特訓は終了することにした。疲れてきたのかまた不安定になってきたし、これ以上続けても返って逆効果になりかねない。とにかく「“できるわけない”わけではない」ことだけは身をもってわかってくれたようなので、それで十分だ。あとは明日、本人の意思で学校で練習してくれることに期待しよう。ご褒美にアイスを買って帰った。
しかし縄跳びなんて何十年ぶりだ。意外とキツかったのな。大した回数やったわけでもないがおれもすっかり汗だく。
娘ふたりと早めに風呂に入った後、自分にもご褒美にと買ってきたヱビスは格別だった。