裏技には有効期限が存在する場合がある

先のエントリのように単に通話相手の音量が確認したい場合、すぐ近くの別の電話を使うと音量が小さいんだか大きいんだかよくわからないし、かといっていちいち誰かにその相手をお願いするのも申し訳ないよね。
こんなとき使える裏技を、おれは以前の職場の先輩に教えてもらっていたのだ。


以前の職場ではFaxとかISDNターミナルアダプタ*1なんかを販売して、サービスとしてお客様のお宅で設置したりしていたことがあったのだが、その頃Faxを主に扱っていた先輩から教えてもらったのが「接続試験を無料で行う裏技」だ。
一般的にはこういうときは「117(時報)」とか「177(天気予報)」に掛けてみるものだったのだが、たかだか数十円とはいえお客様宅の回線で試験を行うのだからそちらに課金されてしまっては申し訳ない。
そこで先輩が教えてくれた裏技は“「118」に掛ける”という方法だった。
すると「この番号は現在使われておりません」というメッセージが流れる。開通試験や音量の確認ならこれで十分、ということだ。


さて、これを思い出したおれアドエスから118に掛けてみた。まず受話音量を最小にして。何にも聞こえやしない。そのまま切った。
次に受話音量を最大に設定して再度118に掛けた。当然「現在使われておりません」というメッセージが…
「はい、こちらは海上保安庁…」
な、なんだってー!!
あーすいません。間違えました」
と謝って切る他ない。


あれー?いったいどうゆうことー?
…とか考えてたらアドエスに着信。
「…はい。」
「こちらは海上保安庁ですが。先ほど118にお電話いただいたようですが何か問題が…?」
えー!?
「あ、いえ、すいません、まちがえてしまいまして」
「そうですか。こちらの118は緊急の連絡先ですので十分ご注意いただいて、繋がったら何かお話いただくようにお願いいたします」
とか何とか。受話音量が十分でないのでちゃんと聞き取れなかったがそんなことを注意された。
平謝りして電話を切る。


で、google:118で検索してみた。

 海上保安庁は、海上における事件・事故の緊急通報用電話番号として、警察の110番や消防の119番のように覚えやすい局番なし3桁電話番号「118番」の運用を2000年5月1日から開始しています。
 次のような場合に通報してください。


海難人身事故に遭遇した、または目撃した。
油の排出等を発見した。
不審船を発見した。
密航・密輸事犯等の情報を得た。


など。

http://www.kaiho.mlit.go.jp/joho/tel118/index.htm

なるほど、2000年5月からかー。知らんかったよ。前の職場辞めた後だもんなー。
つまりこの裏技はとっくに賞味期限切れだったのだ。皆さん真似しないように。


ということで、よいこは憶えておきましょう。大人は教えてあげましょう。

火事と救急は119番
海の事故・事件は118番

いたずら電話なんかしたら怒られちゃうよー。おれみたいにね。

参考:

100:100番通話*2

104: 番号案内 DIAL(ダイヤル)104

106: コレクトコール (オペレーター扱い)

108:自動コレクトコール

110:警察への事件・事故の急報

113:電話の故障

114:お話し中調べ

115:電報のお申し込み

116:電話の新設・移転・各種ご相談

117:時報

118:海上の事件・事故の急報

119:火事・救助・救急車

171:災害用伝言ダイヤル

177:天気予報

3桁番号サービス

これによると、111とか112ならまだ使えそうだな、裏技。いつ無効になるかわからんからもうやらんけど(汗。
ていうか今さらどうにもならんだろうけど、10?はサービス系、11?は緊急連絡系とかにまとまってるともっとわかりやすいのにね。

*1:なつかしー

*2:通話終了後、通話料金を教えてくれるサービスだそうだ