ジャンボタニシって知ってる?

次女とふたりで実家に行くと、甥姪連中も勢揃い。妹長男(小二)が「ジャンボタニシとりに行く〜」とさかんに訴えている。
最近この辺でもジャンボタニシが急増して稲への害が深刻化しているそうなのだが、先日遊びに来たときたまたまジャンボタニシを見た妹長男、それに妙に興味を持ったらしく夏休みの自由研究のテーマとしてそれを飼ってみたい、と言い出したのだそうだ。
「けどワシあんなん触りたないがー」と親父。そんならおれが連れてっちゃるよ、ってんで弟長男(同じく小二)と妹の4人で炎天下問題の田んぼのある所まで歩く。
見れば確かに稲の根本近くやコンクリート畦などにピンクのぶつぶつの固まりが。ジャンボタニシの卵だ。初めて見たのは20年以上前だが、当時からこのあまりに鮮やかなピンクが気色悪くておれも正直大っきらいだこんなもん。当時は食用として養殖するために輸入されたと聞いたが、これ見るとあんま食いたくないなあ。
とはいえ卵は見つかるものの貝はあまり見あたらない。近くの田んぼを見てまわる。
…と、いた。水が多めに入ってる田んぼで一匹見つけるともう、そこにもここにもあっちにも、ほんとにウヨウヨいた。
妹が買ってきたふたつの小さな水槽に分けて入れる。片方にはその田んぼの泥を少しもらって入れる。このふたつで適当に飼ってみて様子を観察してみるということらしい。というか、自由研究の相談会みたいのでこの話をしたらそんな感じでやってみてはどうですかと薦められたらしい。「で、絵日記形式で観察したことを書いていって、“最後はみんな死んでしまいました”でもいいじゃないですか?だって。どうなんそれー」と妹。まあ確かに無責任な感じもするがそれはそれでアリかも知れんわな。


帰宅してからネットでジャンボタニシについて少し調べてみる。正式にはスクミリンゴ貝といい、日本古来のタニシが稚貝を産む*1のに対し卵で殖える、などへえ〜と思う。
稲への害を防ぐための方法として、水深を浅くしておくというのもあった。確かに水の多い田んぼにたくさんいたが、逆に考えると他の田んぼはジャンボタニシを嫌って水を少なくしてあったのかもなあ。けどこの日照りだから、まだ出穂まで日がありそうな田んぼでこの方法はまさに諸刃の剣になりかねんよなあ。大変だまったく。
寄生虫の媒介になるなどかなりヤバイこともわかった。ジャンボタニシに触ったら必ず念入りに手を洗わせるよう妹に言っておこう。
あと、もし“最後はみんな死んでしまいました”にならなかった場合、安易に近くの田んぼに捨てないようにってこともな。妹んちの辺りの田んぼでは、まだあの気色悪いピンクのぶつぶつを見かけることはないからな。

*1:卵胎生」と言って、“卵を胎内で孵化させて子を産む繁殖形態”だそうだ